【審査員講評】
視界を覆いつくす花火の迫力、飛び出してくるような臨場感に、心奪われる一枚です。過去無かった構図、初めて見る景色に感動し、最優秀賞に選ばせていただきました。現実では一瞬であったはずの噴き出した花火が、写真という静止の世界に切り取られることで、虹色に色を変えオーロラのような新しい姿になりました。ゆったりとこちらに覆いかぶさるように火花が広がってくる様は、写真にも関わらず、スローモーションで動いているのではないかと思わせます。まさにその場にいるかの如く、しかしまるで現実の出来事ではないような、不思議な感覚を見る者に与える作品です。ただそのままに切り取る以上の奥深い魅力、写真の魔法を感じさせるこの1枚に、最優秀賞を贈らせていただきます。素晴らしい作品をありがとうございました。

【審査員講評】
ひと目見て芦屋と分かる川沿いの景色です。松並木、教会の塔、線路と高速道路…その向こうに芦屋サマーカーニバルの花火が見え、一体に地域の情景となっています。まつりがあるまち、花火のあるまち。市民の力でつくる芦屋のまちの姿を、静けさと活気の対比を俯瞰でとらえた作品でした。今年の応募作品は総じて花火の写真が多く、緑の描写が少なかったこともあり、ひときわ本作は目を引いたことも受賞のポイントとなっています。一枚の絵の完成度を称え、優秀賞を贈らせていただきます。

※本作は写真展会場1階フロントにて、超特大パネルでの展示もございます。ぜひ大きな作品をご覧ください。

【審査員講評】
本年、芦屋サマーカーニバルは初めて、東西2か所からの花火を打ち上げました。その全景を迫力のまま同アングルに収めた一枚に、会長賞をお贈りいたします。まさに作品ご応募のコメントにも「いきなり真横から花火が上がりびっくりしました」とのお言葉がありました。サブライズ演出ではありましたが、これまでの花火を想定して準備をしていた多くの撮影者にとって、画角設定、明るさの調整、全てが予定通りにいかなかったことでしょう。その状況を楽しみワイドな花火の撮影に臨まれたチャレンジと、美しい作品の、双方について大変嬉しく拝見しました。