第42回芦屋サマーカーニバルは集客を伴う全ての企画について中止を決定いたしました
平素より、芦屋サマーカーニバルの開催に際し、ご支援とご協力を賜り誠にありがとうございます。
本年開催の「第42回芦屋サマーカーニバル」については、集客を伴う企画(縁日・ステージ・その他ブース出店等)の全てを中止し、無観客シークレット花火のみを実施することといたしました。
ご期待いただいた皆様には、非常に残念なご案内となり申し訳ございませんが、何卒御理解を賜りたくお願い申し上げます。
集客イベント中止の経緯について
私たち、芦屋サマーカーニバル実行委員会は、毎年夏に芦屋サマーカーニバルを開催しております。本年度も第42回大会を通常通り開催すべく、昨年末より準備を進めておりました。
当初より、東京オリンピック・パラリンピックおよび兵庫県高潮対策護岸工事が予定されており、例年とは異なる9月での開催に向け調整しておりました。日程変更によって通常通りに準備・手配できない部分も多くあり、難しくもありましたが、スタッフ・協力企業の努力により例年規模の芦屋サマーカーニバルを9月に実施できる見込みが立ちつつあったところに、この新型コロナウイルス感染症の流行が発生いたしました。
しかしながら、幾度かご案内のとおり、実行委員会としては即時断念せず、どうにかこのコロナ禍においても実施が出来る方法がないか検討を重ねて参りました。芦屋サマーカーニバルはその本質を、市民の参画する「ステージ」「縁日」が担っております。特にコロナ禍によって多くの表現者が発表の場を失われており、場の提供による地域の元気づけが必要と考え、関係各所と協議を進めてきました。
集客イベントの実施可否については、芦屋市・警察・消防の皆様にも非常に多くのご意見を頂きました。また政府・県の示す基準に従い、芦屋サマーカーニバルにおける感染対策ガイドラインも作成いたしました。
しかしながら、作成されたガイドラインを遵守するためには、備品等の新規購入や、来場者を含む参加者全員への周知徹底が必要です。長期的な準備期間が無い状態での実現には、費用工面の見通しもなく、人的にも非常に負担を強いられることが見込まれ、このガイドライン下で今年開催するのは極めて非現実的であると判断いたしました。
また、最大の懸念としては、万が一にも芦屋サマーカーニバルが所謂「クラスター」を発生させたときのリスクが極めて重いことがあります。今やいつどこで感染者が出てもおかしくない状況ですが、クラスター発生は非常に敏感に受け止められ、その後の風評などに影響をもたらしているのも事実です。
芦屋サマーカーニバルは全国でも稀にみる「完全ボランティア運営」の、市民がつくる大会です。仮にここでクラスターが発生した場合に、「芦屋」や「サマーカーニバル」という名前や「ボランティア活動」などの組織形態が否定的な意味を伴って喧伝されてしまい、芦屋サマーカーニバルはもちろん、今後の芦屋市域での市民のまちづくり活動に影響をもたらすようなことがあっては、今後の開催継続は勿論、市域に与える影響も決して少なくありません。無理をして開催した上に負うリスクとしてはあまりに過大であると判断せざるを得ませんでした。
これらの状況を鑑み、非常に苦渋の決断ではございますが、集客を伴うイベント開催は断念せざるを得ないという結論に達しました。どうぞご理解のほどお願い申し上げます。
私たち市民が、市民まつりとして毎年の芦屋サマーカーニバルを開催する主な目的は、以下に掲げる通りです。
- 「市民がもっと芦屋を好きになること」
- 「市域で暮らす・働く人々が交流するきっかけになること」
- 「何か芦屋で新しいことを始めるとき・何か芦屋にピンチが訪れたとき、芦屋サマーカーニバルで生まれた絆や信頼関係が支えとなること」
- 「芦屋がもっと豊かになること」
今年ばかりは通常開催が叶いませんが、次年度以降またこの目的を掲げた本来の「芦屋サマーカーニバル」を開催し、この市民まつりが、まちづくりの要となって機能することを目指します。
実行委員一同、鋭意活動してまいりますので、皆様どうぞご支援の程よろしくお願い申し上げます。
(本年のシークレット花火についてはこちらのページをご覧ください)。